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レイアウトにおける三つの要素(2)

前回、「文字」や「グラフィック」に比べ「余白」は軽視されやすいという話をしました。

デザインを考える時に、どうしてもまず「伝えたいこと」を最初に考えてしまうからですが、
それでは逆に、「余白」からレイアウトを考えるケースはまったくないものでしょうか?

いや、実は通常のデザインや編集の過程で
ほとんどの人が「余白」をどうするかから取りかかるものも存在します。

さてそれはいったいなんでしょうか?



そう、「文字組」です。

「文字組」とは読んで字のごとく「文字」を組んで「意味」を構築していく作業ですが、
まとまった文章を構築していくにあたっては、まず考える事は「行間」です。

今回は「行間」から「余白」の意味を考えてみたいと思います。
(「行送り」という考え方もありますが、ここでは行と行の間(スペース)という考え方をとることにします)



行間100 
上は「行間0%」、つまり「余白なし」の設定の文章です。

どうでしょうか?  非常に読みづらいというか、
行数がもっと多ければ横に読むべきか、縦に読むべきかも
わかりづらくなってしまいそうです。

読んでもらう「方向」に導くためにも「余白」は必要不可欠といっていいでしょう。

行間130 
こちらは「行間30%」、「文字」100%に対して「余白」30%の設定です。

少し文章らしくなってきましたね。
場合によってはこの程度のアキでもいいかもしれません。

行間150 
「行間50%」、「文字」の半分が「余白」になります。

このブログのテキストもこの設定になっています。
web上の文章はこのあたりが読みやすいようですね。

行間175 
「行間75%」、文字に対して3/4の「余白」になります。

Adobe Illustrator
などレイアウトソフトのデフォルト行間は、
この設定になっているようです。
お年を召した方などはこのぐらいのほうが読みやすいかもしれません。

行間200 
「行間100%」、つまり「文字」と「行間」が等しい設定です。

横組みですと、ちょっとバラバラした印象になるかもしれません。
ただ、縦組みの一般書籍では「行間100%」(かつては「全角アキ」と呼ばれていました)は珍しいことではありません。



基本的に「行間」は、横組みやweb上のテキスト、比較的短文ならば狭く、
縦組みや一般書籍、専門用語がでてくる堅めの長文ならば広めに、
といった具合に形式や媒体、テキストの内容によって「余白」を決めていきます。

ただ、「絶対的ルール」というものはありません。

どのくらいのアキが読みやすいかというのは個人差もありますし、
行長(一行の長さ)によっても印象が変わります。

フォントや文字の大きさ、文章内の漢字の割合などの要素にも左右されます。
もちろん、和文か英文でも違います。

web上のテキストでも、OSやブラウザなどの環境の違いによって
見え方が変わりますのでその辺の配慮も必要でしょう。

いずれにしましても
「行間」を空ける意味としては「読みやすさ」、
つまり、どうしたら「伝えたいこと」がわかりやすく「伝わる」かを工夫すること、と考えていいと思います。

いうなれば「余白」をどうするか、ということは
「受け手」になるべく気持ちよく受け取ってもらうための「思いやり」でもあります。

次回からさらに「文字組」を通して「余白」の重要性を検証していきましょう。
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